満月〜rhythm〜
![]() |
Don't forget me デモテープの力の抜け具合を再現したい気持ちもあって、 "・・・るけど"って言葉で 自然に入っていけるような感じにしてみました。 なんとなく歌っていたのがそのままになっていて、 "・・・"に入る言葉は限定されていないんですね。 無造作な状態にどれだけ近づけるかっていう、 そうですね・・・夏の終わりに想い出の回想シーンのような、 ソーダ水のような透明感のある恋みたいな・・・? そんな気分の曲ですね。 私のなかではその部分は どうしても"・・・るけど"なんですよ。 だから聴き手の皆さんには それぞれ好きなように言葉を当てはめて聴いて頂ければいいかなって。 “・・・”には、それぞれ皆さん、 夏の思い出のいろんな形容詞を 自分なりに入れてもらいたいなっていう。 この曲はデモテープの時からなんかわかんないけど いきなり"・・・るけど"で始まってしまってですね、 意味が分るようにしちゃうとつまんなくなるから なんか解んないけどこれはひっかかる っていう言葉はそのままいかしたりとかね・・・。 1曲目に持ってきたのは、 "・・・るけど"って言葉で 自然に入っていける感じにしたかったからです。 "・・・"には色んな形容詞が当てはまるし、 それぞれの意味を感じてもらえればいいかなと・・・。 |
![]() |
ふたりのSeaso 最初から最後までスラスラっと出てきた曲ですね。 エモーショナルなリズムを感じて頂けたら嬉しいです。 高速道路を走っているんだけど・・・ 周りの景色はすごくゆっくりと感じられる。 心境や考え方で周りの情景が変わって見える・・・・・・。 そんな心のrhythmを感じることってないですか? |
![]() |
Higher〜青い空ねぇ〜 誰でも感じること、 時間にせかされている人達の 共通の気持ちを描いてみたんですね。 気取った整った感じよりも 気持ちの流れをそのまま言葉にしたリアルな感じを大切にしました。 ちっぽけなことで煮詰まったとき、 ちょっと空を見上げることでハイな気持ちになれたら、 いろいろなことが楽しく見えてくるんじゃないかなって・・・。 どんなことにもくじけない無限に広がっていく、 この青い空のような気分で 仕事も恋愛もしてみたいなぁと思いますね。 「Higher〜青い空ねぇ〜」を作ったことで、 曲作りの可能性が更に広がった感じがします。 あまりガチガチに考えないで、 少し肩の力を抜いて楽しむことも必要だなって・・・。 仮歌を入れたスタジオの窓から、 青い空が描かれているビルの壁面が見えていて・・・。 都会の喧騒の中で" なんであそこだけ青い空なの?"っていう所から、 その下で生活する人達にも それぞれドラマやリズムがあるんだろうなっていう感じですね。 朝聴く曲ってあまりないなっていうのがあって・・・ どちらかというと 夜、リラックスしたい時に聴きたいな っていう感じが多いじゃないですか・・・。 それで・・・ちょっと、朝から毎日かけたくなるような 元気が出る曲ていう意味も含めて。 キャピキャピな・・・”元気でいっちゃうぞぉ〜!"みたいな(笑) |
![]() |
Are you kidding "冗談でしょ?""それマジで言ってるの?" なんて状態って、 よくあるじゃないですか・・・。 そんな茶化した会話のリズムにのれるサウンドが気に入っていますね。 リズムに乗せやすい英語を使って 響きやノリを重視した曲ですね。 "What's Up?"のあとのスキャットとか サビの"Are you kidding"とか、 仮歌のまま、その時に浮かんだ言葉を生かしているんですね。 ディレクターに"デモ・テープのまま出しちゃうぞ"とか途中で言われて、 アセッてふいに出たフレーズが "タイムリミット近づいてる"とか"昼夜逆転生活"とかです。(笑) 内容的には女の子が男のをからかっている曲。 違う彼からコールがかかってきたわヨ、 でも冗談だから気にしないで・・・ ・・・でも、ホントは気にしてほしいっていう・・・ 大人になってもこういう気持ちってありますよね。 この曲はけっこう前からあったんですけど、 こういう曲を自分のアルバムにいれていいのかな? ってためらっていたんです |
![]() |
二人のために未来のために "忘れることを許してあげる" 強がりかもしれないけど、 お互いの未来のために決心した ・・・そんな私なりの恋愛観を歌ってみました。 妖精達が舞い降りてくるイメージのイントロや、 間奏でギターの増崎さんが、 さりげなく表現してくれているイルカの泣き声のような音で、 どこか幻想的な雰囲気をもっているナンバーですね。 夢をあきらめる、あなたをあきらめることは出来ないから "忘れる"ことで今は強がってでも決心した・・・ お互いを縛るよりは、行きたい方向をみていきましょうね ・・・みたいな心境を 私なりの恋愛観として表現した曲でもあります。 イントロは妖精達たちが舞い降りてくるイメージです。 "忘れる"ということは悲しいことでもあるけど、 "忘れる"こともなければゆきづまってしまう。 私なりの恋愛的なひだを歌っています。 |
![]() |
Hideaway-逃亡者- 人間関係でもそうですけど、 ハッキリと言うことによって消されるというか、次に行ける。 凛々しさって、 自分のプラスもマイナスも受け止めて 認識して表現できることだと思うんです。 自分と向き合えるから相手とも向き合えるようになる。 そういう強さを持っていたいと思っています。 ちょっとシリアスな曲ですが、 "凛 凛 凛""惨 惨 惨"っていう 普段あまり使わない言葉でサビのリズムを強調してみました。 曲のエンディングの"Hideaway"とフェイクするところは ただ逃げるだけじゃない何か吹っ切った感じを表していて、 映画「テルマ&ルイーズ」のラスト・シーンと オーバーラップした気分で歌いました。 もちろん人間は前向きであるべきだと思うんですけど、 マイナスの部分を受けとめることも必要だと思うんです。 そうすることで潔くなれるというか・・・。 この曲を歌ってみたら、思いのほか力が湧いてきたんです。 やっぱり、マイナスの部分を吐き出すことも 大事なんだなって・・・この曲に教えられました。 |
![]() |
満ち潮の満月 悩みもいいこともピークに来ている時が "満ち潮の満月"だと思うんですね。 そういう意味でも、やっぱりこの曲は アルバムの軸になっている気がします。 アルバムタイトルもここから取っていますし・・・ メロディとコード進行を トゥーマッチ気味に作っているところがあるんですけど、 ややこしいコード感で 不思議なところにもっていくのが好きだったりするんです(笑) どこか究極の不思議感みたいな感覚の曲なんです。 月の満ち欠けは人に影響を及ぼし、 悩みもいいこともピークに達する時が"満ち潮の満月"。 そういう状況をドラマティックなアレンジで表現してみました。 |
![]() |
光と影のロマン 音と音とが共鳴しあいながら 1曲が出来上がっていく過程の中に 自分がいられるっていうことはやっぱり刺激になりますね。 すごく良い雰囲気の中で出来上がっていったものだから、 結局、ヒューマンな息吹がかかったサウンドに 仕上がったなって思います。 人ってみんな、ロマンを求めながら生きていきますよね? でも、現実社会に惑わされたり、 何かの形に縛られてしまうことで、 追いかけている夢とかを諦めちゃったりするじゃないですか。 でも、最終的にはロマンを忘れたくないなって・・・。 真実の光や本当の自分というものを追いかけていけたらいいなって・・・ 私は特別強いわけじゃなくて。 強くなりたいって思ってるからこそ 強さや前向きさを歌で表現しているんですよ。 "強くなりたい"という意思をどう伝えるかが大事になって来ます。 そのためにも、"自分はこうありたい"っていう確信は 持っていたいなって思ってるんです。 人生って結局"ロマン"で始まって、 "ロマン"で終わっていくという、 永遠の愛しさみたいなことを感じてもらえたら・・・ という思いで作りました。 Aメロとかはストイックに歌っているつもりなんですけど・・・。 気分はドラマティックというよりはロマンチックですかねぇ。 (アルバムバージョンについて) 大袈裟な言い方なんですけど、 ちょっとしたSEが入っている・・・それぐらいですね。 大きく変えてしまうことにちょっと抵抗があったので・・・・。 人生には良い時もあれば悪い時もありますよね。 でも人間て、たとえどんな時でも ロマンを追い求めながら生きてる ・・・だから“光と影のロマン”なんです。 メッセージ・ソングという感覚はないんです。 どちらかというと・・・ "私はこう思ってるんだけど、みなさんはどうですか?" っていう一つの提案っていう感じですね。 |
忘れな草 普通に考えると、アルバムにいれづらい曲なんですけど・・・ 「満月」という日本的なタイトルをつけたことで踏ん切りがつきましたね 「忘れな草」を出すのはちょっと恥ずかしかったんです。 でも、何気に聴いていたスタッフが "なんでこの曲いれないの?"って・・・。 "満月"っていう日本風なタイトルが決まっていたこともあって 「今だ!」って感じで入れてみました。 テレビでどこか田舎の風景を流してて、 それを観ていてこの曲が浮かんだのかな・・・。 浮かんでくるのを楽しむ感じですね。 言葉で語るよりも、 生きていく強さを 自然から教えられることってよくありますよね。 小さな花がたくましく咲いているように、 シンプルなサウンドの中に、 メロディをハッキリと打ち出してみました。 メロディがハッキリしているのでアレンジしないで、 歌とちょっとした伴奏だけでいいかなって思ったんです。 植物は踏みつけられても、 アスファルトからでも生えてくる生命力をもっていて・・・、 言葉で語るよりもガーンと生きていくことを語ってくれる。 そういう花のように咲けたらいいなって。 そして心を開いていきたいですね・・・。 |
|
![]() |
風のように自由〜free as the wind〜 「つゆの快適な過ごし方は?」 「私のこの新曲"風のように自由"を聴いて頂ければ・・・(笑)」 「同じ時代」って結構いろんな意味ですけど、 世代が違うっていうのもありますけど 音楽のことでもなんでも話す時って 世代を超えて語り合えることも出来るし、 こうやって共有する時間があるってすごいことですよね。 同じ時代にめぐり逢えることって、素敵ですよね。 相手がどんな人であれ、 自分の考え方ひとつで ポジティヴに変えていける・・・。 ある意味、"無"になることから 本当の自由は始まる気がします。 生きていく中でいろんなことを吸収して、 小さいことを気にして縛られていく心を解放して、 自然の中にかえしていこうっていう そんなめぐりめぐっていくようなことを 思っているときに出来た曲なんです。 どんな隙間にも入っていくことの出来る風のように、 自分自身を自由に解放することが出来たら、 何でも出来るんじゃないかっていう思いが込められています。 私にとって言葉とメロディは切り離せないもの。 どちらも作品を作るときの出発点で、同時に走り出すことが多い。 エゴを全部捨てて、自分の心を無にしてみる。 そこから自由な表現が始まるんだと思うんです。 一つ一つの楽器の音色を気にして・・・ アレンジも色んなパターンを試したんですよ。 他にも入れてみたい音もいろいろあったんだけど、 結果的にはあまりごちゃごちゃ入れずに、 ひとつひとつの音の素材を生かそうというところにたどり着きました。 Bメロぐらいになって、ドラムが入ってくるんだけど、 イントロからカットしようっていうのは 本当に最終段階になって決めたことだったんですよ。 思い切ってそれをやってみて良かった。 ボーカルが際立つというか、 また違ったコントラストが浮かび上がってきましたから・・・。 人間、頑張りすぎると我が出ちゃう気もするんですよね。 だったら、もっと甘えてしまおうというか、 自分自身に素直になってみよう、と。 本当に素直になれる瞬間こそが、 自由になれる瞬間じゃないかなって思うんですね。 同じ時代の中で巡り合って、 同じ時代を生きていることの意味みたいなものを表現したかった・・・。 自分が自由でいられるかどうか っていうのを決めているのは自分自身なんですよね。 |
![]() |
Change your life 「氷」以前に作っていたんですけど、 ちょっと違うかなって思って入れなかったんです。 イントロのメロディが、 使ってない感覚を 刺激してくれそうで気持ちいいです。 歌詞は、自分に対して"よし変えていこう"っていう、 男っぽい感じですね。 コーラスはヴォーカルと一体化している感じですね。 ゆるく歌うことで詞が受け取られやすくなる ということはあるかもしれないですね。 ストイックな中にも響きがある感じにしたかったので・・・ マイナー調のロックからサビで天国に行くような気分の曲です。 これは・・・普段使わない中の 脳のどこかを刺激するっていう 音階の感じですよね。 中近東のそういう・・・ 中近東系の結構イントロから刺激されますよね。 |
![]() |
遥かなる道 恋をすると男の人を包んであげたくなりますよね? でも・・・、気がつくと逆に恋人に支えられてる っていうこと多いですよね。 太陽の光を受けて輝く月のように、 相手がいるから 自分が輝ける と素直に受け止められたら些細な事にも幸せを感じられる、 物事を暖かい目で見られるようになると思うんです。 昼間でも月は出ているけど、 夜にならないと気づかないじゃないですか。 環境が変わらないといつも忘れている、 そんな"真昼の月"のような男性っているんじゃないかって・・・思います。 ヴォーカルやハーモニーも楽器として聞こえるような・・・ オケと一体化している・・・そんな感じですね。 歌っている世界観はすぐ側にいる人に語りかける、 ささやく感じですね。 この世の中で一つになれる空間、 空気感を味わってもらえたら・・・嬉しいです。 |
![]() |
Love 軽いディストーションとアコースティックギターだけの 殺伐とした感じの曲です。 気分的にもクールダウンする曲ですね。 一人で空想に更けるという、フンワリしたイメージで作りました。 ワンコーラスだからそれ以上に イメージを膨らませていける 感じかなって・・・。 誰もが通ってくる青春、 学生服の頃の淡い初恋 のようなイメージがテーマなんです。 クールダウンする気持ちで聴いてくださいね。 まさに最後に作ったワンコーラスで短いんですけど、 余韻を残しながら学生服の初恋みたいな・・・ イメージで作ったんですけど・・・。 「恋から愛に変わる坂道の途中で」・・・何かがあったわけですよね・・・。 |